マンション建築の工程を一般人にもわかるように解説
ここでは、マンション建築の工程を解説します。
マンション建築の具体的な工程については、例として鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)の場合、以下のような手順となります。
マンション建築の工程
- フェンスによって全体の敷地を囲い、マンション建築に必要な様々なチェックを行います。地盤調査は、建築へと進む工程においてはとても重要視されており、どの程度の強度を持った地盤なのかを調べるとともに建物の基礎を作る計画を始めます。
- 設計図をもとに地縄張りという作業を行います。
- 基礎を作るために、ショベルカーなどの大型機械を用いて地面を深く掘っていきます。土砂が崩れてしまわないよう、この工程では数メートル深くまでH鋼などを差し込んで固定する「山留め」がされます。
- 建物を支えるメインの柱として、設計図をもとに何本もの杭を打ち込んでいきます。そして、基礎を作るための型枠工事を終えたあと、コンクリートを用いてしっかりと固定します。
- 鉄骨、鉄筋工事や型枠工事を終えたあとは、あとは給排水、空調設備、必要な電気配線などをそれぞれ行っていきます。
- サッシ枠などのはめ込みや、徐々に内観の作業へと移行していきます。工事が比較的スムーズに進み、特に大きなトラブルなどが見られない場合は、この時点でおよそ一年前後の期間がおおまかな目安となります。
- マンション建築における最終段階として、細かい部分のチェックを行いながら仕上げとなります。
マンション建築にかかる工期は?
マンション建築にはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
これはどのような土地に建築をするかどうかで変わってきます。更地であれば建物を取り壊す必要がないので、その分早く取りかかれます。解体工事はアパートで2週間ほど、マンションであれば1ヵ月ほどかかると考えておいてください。
また、地盤が比較的強い土地であれば、強化分の時間を早めることができます。軟弱地盤であればその工期がかかってしまうので注意が必要です。契約前に土地の強さも地盤マップなどでチェックしておきましょう。
上記の点をチェックしたら次には建物自体の建築にかかる時間を確認します。マンション建築自体にかかる時間としては、1フロア×1ヵ月と考えてください。つまり、10階建てのマンションであれば本体の建築で10か月はかかるということです。
また、それ以外にも内装工事や仕上げ、外構工事などもあるので、これらの+3ヶ月くらいはかかると考えておいたほうがいいでしょう。通常のマンションであれば1年くらいはかかるとみておくのがよいです。
↓マンション建築にかかる工期の詳細はこちらから
マンション建築工程における耐震性
東日本大震災の影響により、日本の住宅の強度や耐震性が充分ではないということで、現代ではマンション建築工程ではそれらの強度や耐震性に留意して建築をする時代になっています。
マンション建築工程にも様々な建築方法がありますが、素材としては鉄骨やコンクリートが主流です。古い2階建てのアパートなどは、木造であっても経費も抑えることができ、耐震性もクリアできますが、現代の高層マンションにはふさわしくありません。
その場合には、実際に建設するマンションの階数や予算に応じて造りを決めなければなりません。強度や耐震性から考慮すると最も適しているのは、鉄骨鉄筋コンクリートです。鉄筋コンクリートのマンション建築工程は、まず着工前に地盤調査を行います。地盤調査の際は、ボーリング調査や土質試験などを行います。
下記で、鉄筋コンクリートのマンション建築工程における耐震の手法を説明します。
- 地盤の深い部分を採掘し、建物の基礎を作ります。建物を支える基礎となるように巨大な杭を打ち込み、型枠工事を行い、基礎となる地中梁を作ります。
- 続いて、下の階から鉄骨工事、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート打設をして、上の階までその作業を繰り返します。
- そこまで整った段階で、電気、ガス、水道、空調などの配管や設備工事をしたあとに床、壁、天井などの仕上げをします。
- 柱は上の階に上がるにつれて徐々に細くしています。これは、マンション建築工程で安定性を上げる手法の1つです。
- その他、柱をスパイラル筋や溶接閉鎖形筋にして柱の強度を上げることもその手法の1つです。建物と地盤を特殊な免震装置で分離して、建物に伝わる地震のゆれを低減する方法もあります。
- 最終的に駐車場の整備や塗装工事、フェンスなどを整備して完了となります。ここまでに要する時間は、その建てる階によっても変わってきますが、概ね1年程度はかかります。
このように、現代のマンション建築工程では耐震や強度を上げることに対する様々な工夫がなされているのです。
鉄筋コンクリートのマンションは上記のように、通常よりも工数がかかるので建築にも時間がかかると考えておいたほうがいいでしょう。
こちらの記事も読まれています
マンション建築業者は比較しよう
マンションの建築業者はとてもたくさんあります。それぞれの会社によって、建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、マンション建築会社はしっかりと比較検討しましょう。また、建築業者はノウハウをたくさん持っています。地場や法律などの情報にも詳しいので、まずは相談するのがおすすめです。
下記の「一括見積フォーム」で診断することで、大手から中小規模の会社まで、全国の会社から見積と提案を受けることができます。ぜひ一度試してみてくださいね。
マンション建築の業者・情報コラムのメリット
-
自分に一番あったプランを選べる
建築物は何十年と使う物です。理想の住宅プランをしっかりと練りましょう。各社から提案を受けることで、理想を実現できる会社を選べます。
-
建築費を安く抑えられる
多くの会社から見積りを取り寄せることで、適正な建築費を知ると同時にコストを抑えられます。タテールでは各優良会社から見積りを取れます。
-
一括で見積れるのでラクラク・簡単
タテールでは、一回のクリックで複数社の資料請求と見積ができます。面倒な業者探しや個人情報の入力の手間、電話でのやり取りが省けます。
- 全国どこでも、計画地の状況やご住所などを簡単記入。詳しい情報を入力してください。
- 1回のクリックで複数社に資料請求できます。あなたの理想に合ったプランをもらえます
- 届いた資料をもとに、希望に合ったプランをゆっくり選定しましょう!
※当コラムはあくまで個人的な見解に基づくもので、内容についてはご利用者様自身の責任においてご判断ください。