駐車場経営に必要な設備もその方式と規模の大小によって様々である

駐車場の設備といってもその態様によって様々でしょうが、ほぼ共通しているものとしては、自動化されている車のストッパー装置と、駐車料金の計算と支払いのための自動販売機式の料金支払いシステム、といったものではないでしょうか。

駐車場経営を行う場合には、その方式として、路面駐車方式のものか立体駐車方式のもの、に大別されるわけですが、この方式の違いによっても、それに必要な設備というものは大きく違ってきます。

路面駐車方式の駐車場経営である場合には、その設備も前述のような最低限の自動化システムで済むでしょうが、これが立体駐車方式のものともなれば、そのための大掛かりな機械式のシステムを導入しなければなりませんし、大規模なものともなれば、巨大な駐車場ビルという建物設備自体を建てなければならず、その設備投資額も莫大なものとなります。

従って、大都市部で、こうした立体駐車方式の駐車場経営を行うことになれば、巨額の整備投資資金が必要となるために、個人の事業として、こうした立体駐車場経営を行うことはまず無理でしょう。

それに比べて、駐車台数がせいぜい4、5台というような、ごく小規模な路面駐車方式での駐車場経営というものもあるわけで、このような場合には、本当にごくごく基本的な自動化システムという、最低限の設備だけで駐車場経営ができてしまうことになります。

この路面駐車方式の駐車場経営の場合でも、収容台数が数十台から100台規模にもなれば、二階式にして駐車スペースを確保しているなど、それなりの設備投資が必要になるわけですが、それでも立体駐車方式の場合に比べれば、はるかに少ない設備投資だけで、駐車場経営を行うことができてしまうわけです。

このように、同じ駐車場経営とはいっても、その駐車場の方式やその規模の大小によって、そこに投じなければならない設備には大きな違いが出てくるわけで、それに比例して当然にその設備投資額にも大きな違いが出てくることになるのです。