マンション建築の工期情報まとめ
マンション建築にかかる工期は?
マンション建築にはどれくらいの工期がかかるものなのでしょうか。一般的な5階建てのマンション建築の場合であれば、大体7ヶ月から8ヶ月程度の工期がかかるといわれています。
マンション建築期間は「階数+3ヶ月から5ヶ月」が目安とするのが一般的です。例えば4階建ての場合には、マンション建築期間は7ヶ月から9ヶ月ということになるわけです。ただ、これはあくまで目安であり、階数+1ヶ月という場合もありますし、もっとかかる場合もあります。
マイホームなどの場合でしたら2ヶ月か3ヶ月程度で工事が完了するので、それに比べるとかなりの工期のように思うかもしれません。しかし、マンションには一般の住宅とは比べ物にならないほどの沢山の部屋がありますし、高さもありますので、それだけ手間がかかるためにこれだけの期間を要してしまうのです。
マンション建築の工程は?
では、マンション建築の工事が完了するまでに、どのような工程があるのでしょうか?マンション建築の工事には多くの工程がありますが、ここでは簡単に大枠を解説します。
準備
マンションは住宅地などに作られることも多く、周辺住民からの理解が必要になります。そのため、建築開始前に周辺住民への説明や取り決めを話し合わなくてはなりません。また契約の手続きなどもありますので、数か月はみておかなくてはならないでしょう。最低でも3ヶ月はみておきましょう。
準備工事
準備工事とは、現場事務所や仮囲いを作ったり、地盤の調査を行うことです。建築を開始する前に、行うものであり、この準備をしっかりとしておかなければ後に大きな後れを発生させてしまう可能性があります。準備工事は1ヶ月程度はかかると考えておいてください。
基礎工事
基礎工事とは、建物の基礎を作る工事のことです。
地盤調査を行い、地盤に問題がある場合には地盤改良工事を行います。建物の基礎となる部分にコンクリートを敷き、型枠工事や配線の工事を行います。マンションの基礎には杭基礎と直接基礎があります。
基礎工事には、最低でも2ヶ月くらいはみておくのがよいでしょう。
躯体工事
次に躯体工事を行います。これは鉄筋コンクリートの壁や柱を作っていく作業のことです。
躯体工事は上で説明したように、階数の多さによって工期が変わってきます。ここが最も時間のかかる工事ですので、しっかりと計画する必要があります。
内装工事
内装工事とは、壁材や天井の下地を入れたり、間仕切りや電気の配線、下水管などを設置することです。断熱材を設置したり、クロスを貼る作業もここで行います。外構や外装の工事もこのタイミングで行います。この部分も階数の多さによって工数がかわってきます。
完了検査
マンション建築後には、完了検査というものを行わなくてはなりません。これは、建築基準法の第7条第1項によって定められた、新たに建てられた建物が受けなくてはならない検査のことです。工事完了後4日以内に届け出をしなくてはなりません。検査をクリアすると「検査済証」が交付されます。
この検査にかかる期間としては、1ヶ月程度はみておくのがよいでしょう。
マンションを貸し出すまでの工期は?
大規模ではない小規模なマンション建築の場合でしたら、工期はマンションの階数プラス2・3ヶ月という風に思っておけばよいでしょう。
ただ、マンションは階数が高くなればなるほど、工事の期間がかかると考えておいてください。例えば、10階建てのマンション建築の場合には更に工期がかかり、12ヵ月以上はかかります。これは、あくまでも竣工をしてから実際に完成するまでの期間のことです。その後に審査、検査、内覧会などが必要になってきます。
では、マンション建築の工事を開始してから貸し出すことが可能になるまでにかかるのはどれくらいかといいますと、大体工期以外でも最低でも半年以上はみておいた方がよいかもしれません。
工期の注意点
長めに設定する
工期に関して注意すべきことは、長めに工期を設定しておくことです。
というのも、工期は天候によっても変わってきますし、周りの状況によっても変わるからです。周辺道路が非常に狭い場合には搬入に時間がかかって、それによってマンション建築期間が長くなることもあります。色々な状況で変わりますから、長めに見ておくことも必要となってくるのです。
長めに見ておかなければならない理由としては、マンション建築期間には収益が発生しないからです。収益が発生しないどころか、ローンを組んでいれば利払いというコストも発生します。固定資産税も常にかかっていると言うことも考えておかなければならないでしょう。つまり、コストばかりがかかっているという状況なのです。
ですから、マンションの建築工事期間が長くなった場合には、投資としての利回りも低くなるということを理解しておかなければなりません。この事も考えなければならないのです。長期的に考えた場合には、1ヶ月か2ヶ月くらいの建築期間の変化は誤差とも受け取れるでしょう。ほかの要因による変動のほうが大きいとも考えられます。
しかし、キャッシュフローにも影響してくることも考えなければなりません。資金繰りが悪化してしまうこともあり得るでしょう。そうならないように、マンション建築期間を長めに考えて、余裕のある計画を立てておくことは必要だといえるでしょう。
周囲の住民に対しても配慮する
10階建て以上の場合には、周囲の住民に対する対策なども必要になります。
例えば、日照権の話し合いなどです。これがこじれてしまいますといつまでも竣工する事が出来なくなり、当初の入居の予定よりも大きく遅れてしまうのです。
付近の住民との話し合いが円滑にいかない場合には数年もマンション建設に期間がかかってしまうこともあります。強行で何とかマンション建設をしたとしても住民の反対により途中でマンション建築を中断しなければいけなくなることもあるのです。かなりの期間のかかる計画であるということを知っておく必要があります。
トラブルに注意
工期は、トラブルがあると延長してしまうこともあるのです。例えば、地盤がかなり弱くて補強をする必要性がある場合や、逆に地盤が強すぎてなかなか工事が進まない場合になります。
さらに有害な物質などが発見されたり、遺跡などが発見された場合でも竣工が遅れてしまうこともあるのです。色々なことがありますので、かなり余裕を持ってしなければいけません。逆に低層のマンションであればそこまで気を遣うことはないのです。
マンション建築業者は比較しよう
マンションの建築業者はとてもたくさんあります。それぞれの会社によって、建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、マンション建築会社はしっかりと比較検討しましょう。また、建築業者はノウハウをたくさん持っています。地場や法律などの情報にも詳しいので、まずは相談するのがおすすめです。
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