戸建賃貸のメリットとデメリットまとめ

一戸建てを持っているが、転勤などで海外や違う土地に引越しが決まっている場合や、最近では両親が亡くなってしまって誰も住んでおらず、戸建賃貸として貸し出しているという方達が増えています。

建築におけるメリット

戸建賃貸は建築するときにもメリットがあります。建築におけるメリットとは、単純にアパートなどの集合住宅よりも建築業者の選択肢の幅が広く、予算も比較的自由に決められるという点です。

戸建て賃貸の物件は、建売やローコスト住宅などにすると初期投資もかなり抑えることができますし、比較的間取りや広さなども自由に決めることが出来ます。つまり不動産投資のネックである初期投資の調整がしやすいのです。

通常は、戸建賃貸の経営を始める時には1棟だけ建てる事はなく、少なくとも2棟以上は建設をします。戸建賃貸物件を2棟建設する場合の建築コストとしては、延べ床面積やグレ－ドにもよりますが約1,500万円から1,850万円程度となることが多いです。これがアパ－ト建設となれば、4世帯で約4,000万円前後もかかります。

また、改築や取り壊しなどによる立ち退きの交渉も一箇所とすれば良いので、トラブルが起きにくいです。

経営におけるメリット

利回りがよい

戸建賃貸では20％以上の利回りも可能でもあり、楽して収入を得られるため、オーナーの方は戸建賃貸で収入を得ている方も、近年では増えてきている傾向にあります。

持家を賃貸にする場合は、一般的にアパートなどでは11％から12％、マンションならば9％から11％の利回りになります。しかし戸建賃貸では、それを上回るほどの利回りが期待できる場合があります。

戸建賃貸にすると実際に入居者が入った後も、比較的長期的に同じ家族が居住するケースが多いため、安定的な収入を確保することが出来ます。ワンルームのアパートやマンションなどの場合には、入れ代わりが激しいので満室になっていれば戸建賃貸よりも利回りが良くなりますが、空き室になったときには次の入居者がいつ入るか分からないというリスクがあります。

戸建賃貸の場合には家賃もマンションに比べて高くなっていますが、駐車場や管理費といった支払いが不要ですので、実際に現在は集合住宅に住んでいる人の中にも、戸建てに興味を持っている人は少なくありません。入居者が増えると管理も大変になりますが、戸建てならば自分で管理することも出来ますので、細々と家賃収入を得たい人に便利です。

さらには、戸建賃貸は相場より高い家賃収入を得ることができる上に、入居者の多くが比較的年収が高く、質の良い良い世帯が入居する傾向があります。職業も安定している人が多く、家賃の滞納リスクも少ないと言えます。

初期投資が少ない

戸建賃貸の経営としてのメリットは色々ありますが、まず最初に初期投資を抑えることができる点が大きなメリットです。賃貸物件を経営する時にマンションやアパートを建築するとなると、戸建て物件よりも費用がかかります。

経営という観点からは、初期投資は少ない方が戸建賃貸という事業全体のリスクを軽減できます。戸建賃貸は初期投資分を月々の家賃収入から回収するので、初期投資が少なければ毎月のリタ－ンが多くなります。戸建て賃貸は投資としてリスクの少ない方法なのです。

税金を抑えられる

次の経営のメリットとしては、戸建賃貸は通常木造なので、マンションと比較すると固定資産税と不動産取得税が軽減できるという点です。不動産取得税は1回のみ課税されるものですが、固定資産税は毎年課税されるので、この税金が軽減されるということは5年・10年単位で見ると、収益力でも大きな違いがでてきます。

競争力が高い

さらに、戸建賃貸は市場において競争力が高く、かつ需要が多いという特色があります。いわゆるファミリー向け賃貸マンションの主流は55㎡から65㎡程度ですが、戸建賃貸の物件は延べ床面積で約70㎡から90㎡程度が主流です。同じ金額を出したとしても、戸建て賃貸のほうが広い物件に住めるということから人気があるのです。

戸建賃貸は老朽化しても需要があり、ファミリー層にとっては新しくて狭いアパートやマンションよりも古くても広い戸建賃貸にする方も多いので、入居者は随時得られる事になります。

このことは、戸建賃貸がファミリー向け賃貸マンションよりも高い家賃設定が可能であるというメリットに加えて、家賃が下がりにくいというメリットになります。上記の理由から、戸建て物件は収益性が高く、安定した経営が可能となるのです。

売却しやすい

戸建賃貸は中古住宅として売却することも可能で、中古住宅であれば土地や建物の評価から売値が決まりますので、資産を損することなく売却することも可能です。

どんな入居者が入るのかなど、きちんとした入居者を専門の業者の方が決めてもらえますので、楽に賃貸として資産である一戸建てを貸すことができるのです。

居住期間が長くなる

また、戸建賃貸はアパートやマンションと違って、入居管理の手間が少なく済むというメリットもあります。

入居者が敷地内の掃除を行ったり、景観を気にして本当の持ち家のように暮らしてくれますし、入居者の入居期間が長いという特徴もあります。アパートやマンションは、転勤族が入居することも多く頻繁に退去があることもあります。

退去が増えると空室が増えてしまいますし、リフォームや入居募集の経費もかかりますので、家賃収入や様々な経費が心配になってしまいます。

賃貸物件に入居している家庭の多くが、子どもの成長に合わせた物件に暮らすことが多いため、引っ越しも多くなります。しかし、戸建賃貸は、間取りも広く充実しているので、子ども部屋を設けるために違う物件を探すことをしなくて済みます。

戸建賃貸に入居する世帯は、3人から4人の核家族世帯が多く、学校の関係などで長く居住する可能性が高いのです。

戸建て賃貸のデメリット

一方、デメリットとしては、やはり同じ敷地でも得られる家賃の金額が少なくなりますので、利回りが悪くなるということが大きいです。

新たに建築するとなると、コストを抑えることは可能ですがそれを支払うための家賃収入が少ないということになり、長期的な返済を覚悟している場合でなければ利益は期待できないでしょう。また、自分がすむ住宅ではないので、住宅ローン減税の対象外にもなっています。

戸建賃貸を依頼する会社は比較しよう

戸建住宅を賃貸に出す場合には、不動産会社に仲介を依頼することが多いです。

これらの会社は多くありますが、それぞれ建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、戸建賃貸を依頼する会社はしっかりと比較検討しましょう。また、不動産会社はノウハウをたくさん持っています。地場や法律などの情報にも詳しいので、まずは相談するのがおすすめです。

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