賃貸併用住宅において重要な防音の問題と防音対策を解説
住まいを建築する時には、賃貸併用住宅を建てるという選択肢もあります。賃貸併用住宅というのは、住宅の一部を賃貸用として貸し出す物件の事ですが、様々なメリットがあり建てる方も増えています。
賃貸併用住宅は家賃収入を得る事ができるので、住宅ローンの支払いを楽にする事ができます。住宅ローンの支払いというのは経済的な圧迫になってしまうので、大きなメリットがあるのです。また、家賃収入のみで住宅ローンをまかなう事ができれば、収支を大きく改善する事にも繋がります。
賃貸併用住宅の音の問題
ただし、賃貸併用住宅にはデメリットもあります。デメリットの一つとして、よく挙げられるのが音の問題です。
賃貸併用住宅は、オーナーと借主が同じ建物に住む事になります。壁を隔てて生活していることになりますので、時にはオーナー側の音が住人のお部屋まで届いてしまう事がありますし、反対にオーナーのお部屋まで住人の音が聞こえる場合もあります。
睡眠時に聞こえる音や他の部屋からの生活音などは、やはりストレスになりやすく、賃貸併用住宅を建てる際に頭を悩ませる部分です。
防音性能が低い場合には、オーナーにとっても借主にとってもマイナスになってしまいます。これなら併用ではなく、戸建てを建てればよかったということになりかねません。
また、防音性能の低い物件は、借主も居心地が悪く長期間利用しないので、安定した家賃収入が得られません。防音性能は収入を上げるのにも、重要なポイントなのです。
防音性能を上げるための方法とは？
鉄筋コンクリート造で建築
では防音性能をあげるには、どのような方法があるのでしょうか？
住宅を建てる構法は大きく分けると3つに分かれます。それは、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」です。このなかで防音性能が高いのは、鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造は、鉄骨とコンクリートによる建築なので、隣の部屋との壁面（界壁）もコンクリートで作られていることが多いです。コンクリートで作られていると、防音性がとても高くなります。ただし、この界壁を石膏ボードで作る会社もあるので、建築するときに確認が必要です。
このように鉄筋コンクリート造は、防音性が高くなります。しかし、この構法は他の建築方法と比べて費用が高くなってしまいます。また、ある程度の広さが必要になりますので、賃貸併用住宅のような小規模な建物には利用しづらいという特徴もあります。
間仕切り壁の断熱材
複数の部屋がある住宅では、それぞれの部屋の間仕切り壁のなかには、グラスウールなどの断熱材が入れられていることがあります。
この間仕切りには、石膏ボードやグラスウール、発泡ウレタン、セルロースファイバーなどが入っていることがあります。このような断熱材が詰まっていれば詰まっているほど、振動を伝える要素が少なくなり、防音性が高くなるのです。ですので、木造住宅や鉄骨住宅で防音性能を上げるためには、建築するときに断熱材をしっかりと詰めるような会社に依頼をするか、そのような仕様を依頼するのがよいでしょう。
その分、コストはあがりますが、後々の住人からのクレームがなくなること、長期的に住んでもらえることを考えると考慮にいれてもよい方法です。また、防音性能を重視した建物にする事によって双方の快適性がアップしますので、落ち着いて暮らすためにも有効な方法でしょう。
防音性の高い設備を設置
賃貸併用住宅の部屋の防音性を高めるには、そのような防音性の高い設備にするという方法があります。例えば、防音性の高いサッシや窓、扉などを利用するということです。また、防音シートを貼るという方法もあります。
また防音カーテンを設置する、防音マットを敷き詰めるという方法もあります。エアコンや冷蔵庫、プリンターなどの下に防音ゴムを設置することで、機械からの振動を抑えることもできます。
賃貸併用住宅の建築業者は比較しよう
賃貸併用住宅の建築業者はとてもたくさんあります。それぞれの会社によって、建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、賃貸併用住宅の建築会社はしっかりと比較検討しましょう。
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