個人事業として行う駐車場経営の経費削減

駐車場経営は安定的な収入を得る土地運用の方法として注目されている方法ですが、そのほとんどは管理会社に一括借り上げをしてもらうことで管理を行ってもらう形で営業されています。個人事業として自ら管理までを行う際には駐車場経営は比較的リスクが大きく、経費削減にも注意しなければなりません。
駐車場業者のもっているノウハウや経験がない状態で新たに個人事業として立ち上げるのであれば、初期投資の時点からオリジナリティーを出す必要があります。平面駐車場であればレイアウトの利便性であったり、立体駐車場であればゆとりの取り方といったパラメーターになるでしょう。そういったところに少し経費をかけて工夫をした方が一般の駐車場業者が管理しているものと差異を出して利用者を獲得できる可能性が高まります。あるいは単純に価格で勝負すれば経費を削減することが可能です。規模にもよりますが、住宅街に安価な月極駐車場を数台分だけ作るということをすれば個人事業でも管理にそれほど困らずに済みますし、駐車場経営を始めるための経費もそれほどかからずに済むでしょう。月極駐車場はコインパーキングなどに比べて利用者が限られるため、ゴミがでたり、利用者間のトラブルがあったりということが少ないので個人事業で管理をするにはうってつけの方法です。また、小規模であることもコストの削減につながります。これは個人事業税が駐車台数が１０台以上の場合及び駐車区画がなく駐車総面積が３００平方メートル以上の場合に課税対象となるため、１０台未満で区画のある駐車場にしておけば税を納める必要がなくなるからです。
このように個人事業で利益の上がる駐車場経営をするには管理を簡単にすることと個人事業税の有無をよく考える必要があり、これにより必要経費を削減することができます。そして、恒常的に利用者がいるようにするには他の駐車場とは異なるオリジナリティーを初期投資の段階で織り込んでおくと良いでしょう。