賃貸併用住宅を木造で建てるメリットとデメリット
賃貸住宅には、賃貸専用と賃貸併用の住宅があります。賃貸併用住宅とは簡単に言うと、自宅の一部が賃貸住宅になっている建物の事を指します。オーナーは別の階や部屋に住みながら、他の部屋を賃貸として貸すのです。
賃貸併用住宅にはいくつかの形態があります。1つは新築時点で自宅部分と賃貸住宅部分を自由に設計する形態であり、他には自宅の居住人数が減って空き部屋が増えた分、改装して賃貸部分を作るものや自宅に隣接させて賃貸部分を増築する形態などがあります。
そして、賃貸併用住宅の構造にもいくつか種類があり、鉄筋コンクリート造りや鉄骨造り、木造造りと主要構造材の種類によって分類されます。木造建築で建てるメリットやデメリットをまとめます。
木造住宅のメリット
価格が抑えられる
これらの建築のなかでは、木造建築が建築費用的には安く建てられ、一番費用が高いのは鉄筋コンクリート建築です。
木造での建築で費用を抑えられる理由としては、木材の材料には再生材を利用した物があったり、いくつもの木材を集成して作った集成木材があったりと、材料自体の価格を抑える事が可能だからです。特に建築後に目にしない構造部材などはこのような新建材を利用する事で強度的にも一般木材と変わりなく費用を抑えられるのは大きなメリットです。
また賃貸併用住宅では、通常の戸建物件よりも部屋数や階が多くなりますが、木造建築であれば部屋数が多くなった場合にも、鉄骨住宅などよりもコストを抑えることができます。
このように、建築費を抑えられるというのは木造建築の大きなメリットです。
耐震性
現代では、法律で耐震基準が設けられており、震度6~7程度の大規模地震についても言及されています。この基準を満たさなくては現代では物件を建てられないので、木造住宅といっても耐震性は高いです。
ただ木造建築であれば、他の建築工法の物件よりも建物重量を軽くすることができます。建物は単に頑丈であれば良いという訳では無く、ある程度の柔軟性が無いと、亀裂などが発生しやすくなります。その点木造建築の場合は柔軟性がある程度確保出来る点が有利です。
メンテナンス性
木造の住宅というのは、日本で多い建築方法なので大工さんは慣れています。ですので、木造住宅を建てた後のリフォームや修繕というのは、木造住宅の方が業者を探しやすいです。
また、木造の物件は普及しているので、部材などを調達するのが容易であり、工期も短くすることができます。このような建築後のメンテナンス性というのも、木造住宅ではメリットが大きいのです。
暮らしやすい
日本では昔から木材で住宅が作られてきました。これは日本の環境に木材は合っており、通気性もよく夏は暑くなりすぎませんし、湿気も吐きだすような効果があるのです。
このように、木造の住宅というのは暮らしやすいというメリットがあります。
木造住宅のデメリット
賃貸併用住宅を木造で建築する場合のメリットを解説してきましたが、木造住宅にはデメリットもあります。
耐用年数
木造住宅は他の建築方法と比べると、耐用年数が短い傾向があります。木造住宅の法定耐用年数は22年、軽量鉄骨造りは重量鉄骨造りであれば38年であり、鉄筋コンクリート造りであれば47年です。
このように木造住宅は、法定耐用年数が短い傾向があるのです。賃貸併用住宅ではお部屋を貸し出す必要があるので、物件の耐用年数はなるべく長いほうが長く貸し出すことができます。
もちろん築年数が長くなるほど、物件の借り手は決まりにくくなります。ですので、必ずしも物件の耐用年数が長ければよいというものでもありませんが、長く貸し出すことができる可能性が高まるというのも事実です。
木造住宅では、耐用年数が短いというデメリットがあるのです。
湿気や外注の影響
木造住宅では、湿気や害虫に影響を受けやすいというデメリットがあります。木造だからこそ湿気を吸うので、木材の湿度が高まりやすくシロアリなどの害虫が発生することも多いです。
他の建築形態では、あまりこのような湿気や害虫の影響というのは受けないので、木造ならではの弱みといえます。
建材の選択や防蟻処理によってある程度これらの問題は防ぐ事が可能ですが、完全にメンテナンスフリーという訳では無く、定期的に床下や構造部材を点検して建物を管理する必要があります。
賃貸併用住宅の建築業者は比較しよう
賃貸併用住宅の建築業者はとてもたくさんあります。それぞれの会社によって、建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、賃貸併用住宅の建築会社はしっかりと比較検討しましょう。
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