賃貸併用住宅のメリットとデメリットとは?
収入が少ない若い人でも、賃貸併用住宅という方法でマイホームをもつことができます。賃貸併用住宅とは、マイホームと賃貸用住居を同時に建築するものですが、この建築はハウスメーカーや工務店に依頼すれば建築することができます。
賃貸併用住宅では、賃貸用住居の入居者から賃料を支払ってもらい、その賃料収入によってマイホームのローンの返済が行えます。
これだけ見るととても良い住宅のように思え、賃貸併用住宅にはメリットがたくさんあるように思えますが、もちろんデメリットもあります。危険な投資をしないために、このメリットとデメリットを事前にリサーチしておかなければなりません。
賃貸併用住宅のメリット
賃貸併用住宅のメリットとしては、以下があげられます。
- 修繕が楽
- 管理が楽
- 信頼関係が作れる
- ライフスタイルにあった建築が可能なこと
- 土地を効率よく使えること
- 将来のライフスタイルに柔軟に対応できること
- ローンの負担が軽くなること
- 家賃収入が得られること
この中のいくつかのメリットを詳しく解説します。
修繕が楽
賃貸併用住宅では、修繕の費用を安くできると考えることもできます。これはどういうことなのかというと、修繕の費用がそもそも高くなってしまうのは、長期間修繕しなければいけないところをそのまま放置してしまっているからです。
賃貸併用住宅の場合には、自分が大家として同じ建物に暮らしていますので、長期間そのまま放置することは少なくなります。
管理が楽
賃貸物件などでは、通常管理人が必要になりますが、賃貸併用住宅の場合には管理人を雇う費用なども掛かりません。自分が管理をすればいいからです。
これも通常の賃貸物件と比べれば、それを面倒に感じるかもしれませんが、意外とそうでもないものです。というのも賃貸併用住宅の場合であれば、自宅で一緒にいますので自宅の管理と賃貸の部分の管理と一緒にできてしまうからです。
自宅だけの場合も管理は必要ですが、賃貸併用住宅であれば管理はその延長で行うことができるのです。
たとえば、別のところに自分のアパートがある場合には、いちいちアパートの所在地まで行って管理をしなければなりませんが、これが非常に面倒です。賃貸併用住宅の場合は自宅と同じ場所にあるので、管理がとても楽になるのです。
信頼関係が作れる
毎日居住者と顔を合わせますので、信頼関係を作ることもでますし、家賃の滞納などの心配もありません。夜逃げされる可能性も低くなるでしょう。
もしもそのようなことをしようと思っても、すぐに同居している自分が気付くから難しいでしょう。賃貸併用住宅というのは、このようなメリットもありますので大家をするのが面倒な方にもおすすめです。
また、地価が高くて住めなかった憧れの街に住めることや、人気の沿線でも建築できるということもメリットです。また、月々の住宅ローンの返済額が0円になること、これもメリットといえるでしょう。
賃貸併用住宅は、歴史的にはそう古くからあるものではありませんので、不安に感じる事が多いかもしれません。しかし、上記のようにメリットを活かしてうまく経営している所もあるようです。
賃貸併用住宅のデメリット
次に賃貸併用住宅のデメリットですが、例えば建築をどこに任せるかという問題があります。
ハウスメーカーや工務店に任せることができますが、ハウスメーカーは建設費が高くなる、工務店は費用が抑えられるが、賃貸併用住宅を得意とする工務店を探すのが難しいという問題があります。素人で正確にリサーチ、判断するのは難しく、その点がデメリットになる可能性があります。
人口減少の過疎地で賃貸併用住宅を建てる場合、空室のリスクがあります。空室の問題はローン返済に支障をきたすため、大きなデメリットになります。田舎、過疎地、郊外では空室リスクがハードルとなります。
まず、自分の持ち物ですので、賃貸部分に何か故障や破損などが生じた場合には自分で費用を出して修繕をしなければいけません。これは、賃貸併用ではない住宅であった場合には必要のない費用となります。
さらには、全体的に割高でしかも利回りは低いことも、賃貸併用住宅の欠点となります。賃貸併用の場合、一般の戸建住宅よりもインフラ設備に多くのコストがかかることで割高となります。家賃設定を適正に設定しなければ、空室状況が生まれる危険があるのです。
ここまで、メリットとデメリットを見てきましたが、これらをしっかりと天秤にかけなくてはなりません。
不動産業者はしっかりと比較しよう
賃貸併用住宅の不動産業者はとてもたくさんあります。それぞれの会社によって、建築費用や強みが異なります。自分に合った会社を選ぶためにも、不動産会社はしっかりと比較検討しましょう。また、不動産業者はノウハウをたくさん持っています。地場や法律などの情報にも詳しいので、まずは相談するのがおすすめです。
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建築物は何十年と使う物です。理想の住宅プランをしっかりと練りましょう。各社から提案を受けることで、理想を実現できる会社を選べます。
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※当コラムはあくまで個人的な見解に基づくもので、内容についてはご利用者様自身の責任においてご判断ください。